私たちが挑戦する理由とは

私たちは何よりも建築主の皆さまに費用対効果に優れた建物を提供するため、さらには建築業界の生産性向上並びに働き方改革の一助になればとの思いから「最良建築」の実現に向け挑戦しております。

従来の建築生産プロセスの問題をまとめると以下となります。

工事関係者である建築主、設計者、施工事業者の三者間で、建物のデザイン・性能・コスト・工期についての事前の情報提供・共有が必ずしも十分ではない

そのため、工事関係者が着工前に建物の完成イメージを共有できませんでした。

結果として、着工後のやり直しや設計変更が何度も発生し、工期圧迫や予算超過などの一因となっています。

これらの諸問題を解決するために、私たちはdpcの発想に基づく新たな設計マネジメント手法の開発に取り組んでいます。

この事業を通じて私たちが実現したいこと

私たちは着工前にBIMを活用して建物を「見える化」することにより、

  • 建築主さまには建物のデザイン・性能・コストについて納得のいく比較検討ができるようご提案し、費用対効果に優れた建物を提供する
  • 施工事業者の皆さまとは「建て方」および「不具合や納まり」の着工前確認を徹底することにより業務効率化を図り、建築生産プロセスにおける生産性並びに利益率の向上に努める
  • 業務効率化を通じ、少子高齢化に直面する建築業界の「働き方改革」に貢献する

ことを目指しています。

私たちはdpc「建てる前に建てる」の発想に基づき、建物に関する関係者の様々な想い・情報・技術・データ・知恵を一元的に把握・管理し、その集大成として実際に建てる前にコンピュータ上に竣工形の建物を“建築”することに取り組んでおります。

これからも引き続き、建築生産プロセスに起きる諸問題の解決に向け、dpc「建てる前に建てる」の発想に基づいたBIM活用の高度化・利便性向上に向け実践と研究を重ねてまいります。

当社オリジナルのサンプルモデル
※実在しない建物のBIMモデルです

関連する取組

庄内BIM研究会について

庄内BIM 研究会は、庄内地域の建設分野の企業および教育機関がBIMを導入する上で必要な環境や体制を整備し、BIMの普及促進を目的に令和2年2月に設立されました。

BIMの導入については都市部において大手総合建設事業者を中心に進んでいますが、地方ではなかなか進んでいないのが現状です。

地方でBIM の導入が進まない原因としては、

  • 「BIM に特化した受注案件数の少なさ」
  • 「高額な初期投資」
  • 「BIMソフトウェアを扱える人材の不足」
  • 「技術習得に要する時間や労力」

などがあげられます。

しかし、建築業界が直面している施工現場における人材不足、停滞する建築費に対する労務費や資材コストの高騰などの深刻な問題に対して、これまで通りの働き方では限界があります。

BIM活用による建築生産プロセスにおける業務効率化は、建築業界が今後も前進し続けるための有効な手段の一つとして大いに期待されています。

庄内地域の基幹産業の一つである建築業界もBIM活用において乗り遅れるわけにはいきません。

そこで、私たちブレンスタッフは発起人の一人として庄内BIM研究会の立ち上げ並びに事務局の運営に協力させていただくことにしました。

今後、会員企業のBIM導入の促進に向け、私たちがこれまで培ってきたBIM活用の知見を惜しみなく提供してまいりたいと存じます。

さらに、庄内BIM研究会では建築に関心を持たれている一般の方々にもBIM活用の有効性をご理解いただきたくその周知活動にも取り組むことにしています。例えば、会員企業の協力のもとBIMを活用した建築主の皆さまにとっての「最良建築」のご紹介もさせていただこうと計画しています。

そのための協力にも、進んで取り組ませていただく所存です。

庄内BIM研究会の活動概要

  • BIM導入における人材育成およびコンサルテーション・サービスの提供
  • BIMを前提とした受注を拡大するための仕組み作りや制度構築を促進
  • 庄内地域の建築の諸問題解決におけるBIMの有効活用の紹介・提案

荘内日報2020年2月9日(日)付

建設新聞2020年2月12日(水)付

地元の工業高校生の卒業設計におけるBIMソフトウェア活用支援について

私たちブレンスタッフは学生を対象としたBIM教育活動として、地元「鶴岡工業高等学校」の生徒さんの卒業設計にBIMソフトウェア(Revit)を活用できるよう支援しています。

庄内町事務所で高校生にRevit基礎講習をおこなっています。受講された高校生は弊社エンジニアのアドバイスを受けながら設計を進めていくことができます。

Revitを操作することにより、高校生自身が頭の中でイメージした建物を実際の建物と同じようにコンピュータ上に建てられるため、実習を重ねるほどにイマジネーションが膨らみ、制作意欲も一段と高まっている様子が感じられました。

建物イメージを視覚化できることはBIMの大きなメリットの一つです。

若い人材がBIMに親しみを持ち将来の仕事に活かしていただけるよう、今後もこの取り組みを私たちブレンスタッフは続けてまいります。

主な支援内容

  • Revit操作全般
  • 傾斜壁、円弧屋根、カーテンウォールなどの入力方法
  • 地盤面、植栽の配置
  • ビューの非表示項目の選定
  • 断面ビューの設定
  • 図面化用シートへのビュー配置
  • ビューワーの基本操作