建築生産プロセスにおけるフロントローディング

建築生産プロセスにおけるフロントローディングでは、企画段階に負荷をかけて施工情報(コスト・仕上げなど)を設計に取り込みます。

フロントローディングの効果

  • 計画の初期段階から建築主、設計者、施工者の三者間で精度の高い情報を共有できるため、合理的な合意形成が可能になる
  • 従来方式よりも設計期間は長期化するが、手戻りを減らして施工の合理化、効率化を図るため、全体の業務量は削減され工期の適正化を図ることができる
  • 初期段階から設計に施工情報を反映することにより、建物品質の向上が可能となる

フロントローディングを実現するためには、建築主さまには企画段階から設計者と各種施工者を選定していただく必要があります。

従来方式では設計終了後に施工者を選定していたため、施工情報を設計に反映することができませんでした。

各種施工者が企画段階から選定されていれば、設計の完了後に行われていた施工に関する検討を設計段階に前倒しして行うことができます。

また、建築関係者が効率的に協働し必要な情報を適切な時期に共有するには、関係者をリードしマネジメントする存在が不可欠です。

フロントローディングにおいては設計の早い段階での関係者間の合意形成が重要になりますが、いつ、誰から、どのような情報を提供してもらうか、いつまでに意思決定をおこなう必要があるかについて、専門性の高いマネジメントと適切な判断が求められます。

ブレンスタッフは、設計事務所の枠組みを超えて建築主と各種施工者の間に立ち、建築主さまの満足度と施工者の生産性の向上を図れるようマネジメントに努めてまいります。